最終更新日 2022年6月29日 by Aurora
自宅まで講師が出向く家庭教師サービスでは、指導料に加えて交通費を支払う必要が出てきます。
額は多くないものの、初めて家庭教師を依頼する家庭では、どのタイミングでどのように交通費を渡したらよいのか迷うかもしれません。
この記事では家庭教師に支払う交通費について、金額的な面と渡し方の面からアプローチします。
各家庭教師派遣サービスでも、詳しい説明はなかなかしていないレアな情報なので、ぜひ参考にしてください。
家庭教師の交通手段と交通費
一般的に家庭教師派遣サービスでは、生徒のニーズに合わせることはもちろんですが、利用する家庭までスムーズに移動できる家庭教師を選びます。
つまり移動距離が少ないということです。
それでも何らかの交通手段を使うことになるので、毎回一定額の交通費が発生します。
地域によって異なる交通手段
家庭教師が利用する交通手段は、地域によってもさまざまです。
東京のように公共交通機関が発達している地域では、電車かバスで移動することになるでしょう。
それに対して都市部以外では移動距離が長くなる傾向にあり、交通機関は主に車を使います。
家庭教師の立場からすると、指導時間以外の移動にはあまり時間をとられたくないので、なるべく自宅や大学などに近い指導先を希望します。
そのため生徒のいる家庭では、それほど交通費が高額になることを心配する必要はないでしょう。
交通費の計算方法は?
具体的な交通費に関しては、それぞれの家庭教師派遣サービスに規定があり、指導契約を結ぶ時に説明があるはずです。
いずれの交通機関を使うにしても、交通費の起点は家庭教師の自宅になることが多く、そこからの往復金額が1回分の交通費になります。
電車やバスを利用して来る家庭教師の場合は、その区間の往復分の運賃が交通費になるでしょう。
場合によっては家庭教師が普段利用している区間にあり、定期券を保有しているかもしれませんが、指導を依頼するのは仕事上のことなので、指導する場所までの交通費は依頼する家庭で全額負担するのがルールです。
車での移動になると、電車やバスのように明確な運賃が決められません。
この場合は家庭教師の移動距離をもとに、概算での交通費を算出します。
一般的には1kmあたり20円が相場と考えておくとよいでしょう。
往復で20kmであれば、1回の指導ごとに400円で計算します。
実際のガソリン代よりも多くなるかもしれませんが、移動中も拘束時間になると考えれば妥当な額だと思います。
交通費を渡す場合のポイント
家庭教師派遣サービスとの契約には、通常交通費は含まれません。
その理由は家庭教師のシステム全体と関りがあります。
金額にしては小さなものかもしれませんが、交通費のやりとりは家庭教師との信頼関係にも影響するので、十分に気を配る必要があります。
指導料と交通費との関係
多くの家庭教師派遣サービスは、家庭教師を直接社員として雇うのではなく、業務委託契約を結んでいます。
つまり指導に関する業務だけが、派遣サービスの責任になるのです。
そのため交通費に関しては指導料と切り離して、ほとんどの場合実費でやりとりします。
ただし交通費の金額は、通常派遣サービス側で契約内容に明記します。
生徒のいる家庭としては、指定された金額を指導の回数分だけ支払うことになります。
ただし念のため、電車やバスの運賃、車での移動距離などは正確にチェックしたほうがよいでしょう。
基本的な交通費の渡し方
前述したような理由により、家庭教師に対する交通費は直接手渡しすることが一般的です。
その方法については家庭と家庭教師との間で決めることが多く、指導した日の分だけ毎回支払うか、1ヵ月分を合計して月末に支払うかのどちらかになるでしょう。
この支払い方法は話し合いで決めれば問題なく、ほとんどのケースでは1ヵ月分をまとめて支払うことになります。
大きな金額ではないので、手数料を考えると銀行振り込みよりも手渡しのほうが負担が少なくて済みます。
交通費を渡す上での注意点
交通費のやりとりは、家庭教師派遣サービスとの契約とは別になるので、指導をスタートする時点で家庭教師と話し合っておくことをおすすめします。
少額でも金銭授受に関わることですから、毎回領収書や受領サインを受け取るようにするとお互いに安心です。
一例としては専用の封筒などを準備して、支払いのたびにその封筒で交通費のやりとりをすれば、お互いに忘れるようなミスを防げます。
ちょっとした工夫が信頼関係の向上につながるので、ぜひ試してみてください。
まとめ
学習塾などとは異なり、家庭教師はその都度生徒の自宅まで移動しなければなりません。
実質的にはその移動時間まで、仕事の一部として拘束されることになります。
つまり少額であっても、交通費の支払いは毎回遅滞なく行う必要があるのです。
交通費のやりとりは、家庭教師と家庭との間で直接行えばよく、通常は1ヵ月にかかった分をまとめて支払うことになるでしょう。
指導を始める前に、お互いの間で簡単なルールを決めて、支払いミスがないように気を配ってください。