最終更新日 2022年6月29日 by Aurora
初めて家庭教師サービスを利用する時や、別なサービスへの切り替えを検討する時には、契約前に体験授業を活用しましょう。現在は多くの家庭教師派遣会社が、無料の体験授業サービスを用意しています。
ただし体験授業は上手に利用しないと、生徒に合った家庭教師を選べないという可能性もあります。この記事では、体験授業を受ける時に注意すべきポイントと、上手な家庭教師の選び方について解説します。
家庭教師の体験授業を受けるポイント
無料サービスとはいえ、体験授業は家庭教師派遣会社と、家庭教師そのものを選ぶ上での大きな指標になります。まずは問い合わせをしてみて、以下の点に注意しながら授業のスケジュールを立ててみましょう。
学習プランナーとの事前打ち合わせが重要
家庭教師派遣サービスでは、通常専任の学習プランナーがカウンセリングから担当します。学習プランナーがいないような派遣会社は、選択肢から外したほうがよいでしょう。体験授業のスケジュールは、このプランナーとの間で決定するようにします。
学習プランナーとの打ち合わせでは、生徒の学力状況や悩んでいる点、希望する家庭教師のタイプなど、できる限り詳細に伝えることが重要です。遠慮する必要はありません。そうした情報をもとに、適切なスケジュールを組んでくれる派遣会社なら安心できます。
実際に担当する家庭教師で体験授業を
体験授業は可能であれば、少し時間がかかっても、実際に担当する講師候補を決めてもらい、その家庭教師に担当してもらうことをおすすめします。契約をした後で、体験授業とは別の家庭教師が担当することになり、トラブルにつながるケースを防ぐためです。
家庭教師にも個性があり、指導能力にも違いがあります。長期的に指導をお願いする相手なので、体験授業でその講師の特徴をつかめたほうが、お互いにスムーズに指導に移行できるでしょう。
体験授業を受ける上での注意点
では実際に体験授業のスケジュールが決まったら、どのような点に注意すればよいのでしょうか?そこで注意すべきポイントは、生徒との相性と、家庭教師の指導力との2つと考えてください。
生徒と家庭教師との相性をチェックする
優れた指導力を持つ家庭教師は、生徒に合わせた指導方法を柔軟にこなします。生徒の希望を重視せず、決まった形での指導しかできない講師では、長期的に良好な関係を築けません。それ以前に、生徒と家庭教師との相性が、どうしても合わない場合もあります。体験授業では、この生徒と家庭教師との相性をチェックしてください。
体験授業で講師が来訪した時点で、マナーや服装、態度がしっかりとしているかどうかも確認しましょう。家庭と家庭教師との相性も、家庭教師選びの大切な要素です。体験授業を通して、講師のコミュニケーション能力もチェックしておきましょう。
家庭教師に学習上のアドバイスを聞いてみる
体験授業が終了したら、大まかな概要でも構わないので、家庭教師に今後の学習に対するアドバイスを聞いてみましょう。ここで返ってくる答えで、その家庭教師の指導能力から、派遣会社の学習管理能力まで分かることがあります。
能力のある家庭教師なら、短時間でも生徒の学力を推測し、問題点を見つけることができます。その上で適切なアドバイスをしてくれるでしょう。このように体験授業は、家庭教師の指導能力を見極める上でも、重要なポイントになるのです。
生徒に感想を聞いてみる
体験授業の後では、保護者と生徒で授業の内容について話し合うことも重要です。勉強を教えてもらう立場の生徒から見て、指導が分かりやすかったか、何か気になる点はなかったかなど、率直な感想を確認してみましょう。
この時に生徒との相性がよくなかったり、指導能力に問題があったりしたら、改めて別な講師で体験授業をするか、別の派遣会社を探すことをおすすめします。気になる点に目をつぶり、契約まで進めてしまうと、長期的に見てトラブルになる可能性があるからです。
その他に注意すべきポイントは?
体験授業を、単なる無料サービスととらえないほうがよいでしょう。人と人とが長期的にコミュニケーションをとる必要がある場合、例えば車を購入する時には試乗をするように、お互いの相性を確かめることが非常に重要です。無料だからと軽く考えず、逆に家庭教師をテストする感覚で、本気で選ぶチャンスとして認識してください。
また、体験授業を担当する講師が、実際に指導する講師であるかどうかは、念を入れて確認しておくべきです。中には体験授業専門の講師を、その時だけ派遣してくるケースもあります。事前に確認して、適切に対応してくれる家庭教師派遣サービスを選びましょう。
まとめ
初めて家庭教師を依頼する家庭では、何を基準に選ぶべきか、かなり悩むのではないでしょうか。そんな時に利用できる体験授業は、保護者にとっても生徒にとっても、大きなメリットになるはずです。
ただし体験授業は、あくまでも生徒本人の視点を尊重してください。今後一緒に学習を進めるための、大切なパートナーを選ぶ場であると考えて、生徒にとってプラスになることを目標に、上手に体験授業を活用してみましょう。