最終更新日 2022年6月29日 by Aurora
中学受験では学科試験以外に、面接試験が設定されている場合があります。
ところが面接に関する情報は少なく、どのような対策を立てればよいのか、多くの子どもたちや保護者の皆さんが悩んでいるかもしれません。
この記事では、中学受験での面接に関わる具体的な仕組みや質問内容、さらに面接対策の進め方について解説します。
中学受験での面接実施内容
人気がある中学校の受験では、学科試験でも一定レベル以上の結果を出さなければなりません。
それに加えて二次的に面接試験を行うケースが多いため、直接的に入試の結果を左右することはないにしても、受験勉強と一緒に準備をしておく必要があります。
面接の種類とその概要
中学受験の面接には、ある程度入試の結果に関わるものと、参考程度に生徒の人間性を確認するものとの2つがあります。
ここからは入試の加点要素になる面接に絞って解説します。
中学受験で行われる面接の種類は、主に以下の3つと考えてよいでしょう。
・生徒の個人面接、または集団面接
・親子同伴面接
・保護者に対する面接
場合によってはこれらを組み合わせて面接を行うこともあります。事前に面接の要領を詳しく確認して、必要があれば保護者も一緒に面接対策を実施しなければなりません。
面接で問われる具体的な質問
生徒が面接で質問される内容は、ほぼ決まったテーマの中から選ばれ、返答に窮するような質問はまずありません。
以下に主な面接の質問を挙げてみましょう。
・志望動機
・第一志望校と併願校
・得意科目
・学科試験を受けた感想
・小学校での取り組み
・自分の長所と短所
・趣味、特技
・将来の夢
・家庭について
保護者に対する面接でも、質問は上記の内容を補足するものです。
ただし生徒と保護者の答えが、大きく食い違っていると問題です。
事前の準備では回答にずれが生じないように、家庭内で十分に対策を練っておく必要があります。
好ましい回答と注意すべき回答
面接で求められることは、お手本になるような型通りの答えではありません。
面接官は生徒の人間性と内面に問題がないかどうかを判断するわけで、マニュアルに従った回答は望んでいないのです。
多少答えに詰まることがあっても、自然でポジティブな答えを心がけるとよいでしょう。
質問の中では、特に志望動機をはっきりと答えられるようにしておくことが重要です。
この中学校に入って、こんなことに力を入れたいという具体的な内容を言えるようにしておきましょう。
また、第一志望を聞かれた時に、間違っても他校の名前を出さないように注意しなければなりません。
保護者にとっても、回答で気を付けるべきポイントは同じです。
いずれにしても答えは前向きな内容が好ましく、一部事実とは異なる点があっても問題ないでしょう。
入社面接ではないので、緊張で答えが出なくなってしまっても、まず減点対象にはなりません。
それよりも、明るくはっきりと答えることを意識することが大切です。
中学受験での面接試験対策
面接試験の準備は、家族が一致団結しての共同作業と考えたほうがよいでしょう。
準備は長期間を要するものではなく、入試の少し前に始めれば十分ですが、練習を繰り返して慣れておくことが重要です。
家庭で行う面接の準備
面接でよく質問されるテーマは、まず簡単に書き出してみてから、それに対する質問のサンプルをまとめておきます。
そのサンプルをベースに練習をすれば、面接当日にまったく答えが出てこなくなることは避けられます。
保護者も面接に参加する場合は、サンプルの内容を共有して一緒に練習することができます。
ただしサンプルを暗記して、その通りに答えようとすると思わぬ失敗を招くかもしれません。
練習を繰り返すことで、基本的な質問に柔軟に対応できるようになれば十分。
面接で最も重要なのは、事前に慣れておくことなのです。
最大のポイントは面接に慣れること
中学受験の準備を家庭教師に頼んでいる場合は、面接の練習についても気軽に相談してみるとよいでしょう。
家庭教師を面接官の代わりにして、生徒と保護者との両方に対して模擬面接を行うことも可能です。
面接の知識を持つ家庭教師なら、練習のたびに適切なフィードバックをすることもできます。
そして何よりも、第三者の前で面接の練習をすることにより、生徒も保護者も面接に慣れることができます。
面接当日は、この慣れが最大の武器になると考えてください。
まとめ
中学受験での面接試験は、ほとんどがその中学校に対する生徒の適性検査のようなものです。
過剰に身構える必要はなく、ほぼ決められた内容についての質問があり、それに明るくはっきりと回答できれば問題ありません。
重要なポイントはポジティブな回答を心がけることと、生徒と保護者との間で緊密な打ち合わせを行っておくことです。
そして面接当日は見た目の印象も大切です。親子ともどもきっちりとした身なりで、礼儀正しく面接試験に臨むようにしてください。